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マネージャーの推しごと

第2章 練習!


確か棚にホットケーキミックスがあったはずだ。徳用で買ったチョコチップを使ってスコーンでも焼こう。洗濯物をたたみ終わり、調理に取り掛かる。ボウルにホットケーキミックス、溶かしバター、牛乳、全卵をさっくりと混ぜ合わせてチョコチップをくわえる。予熱したオーブンに突っ込めばあとは勝手に焼いてくれる。その間に溜まった洗い物、着替えと洗顔、メイクを済ませて昨日作っておいたおにぎりを頬張りながら洗濯物を干す。そこで重大なミスに気づいた。
「ジャージ洗っちゃったー!!」
昨日お風呂掃除の際に盛大に濡らしてしまったジャージを洗ってしまったのだ。
いつもは部屋着のショートパンツで挑んでいるし濡らさないよう丁寧に水を扱うが、昨日は時間との勝負だったのであちこちに泡をつけてしまったし裾や袖がびちょびちょになってしまったので朝練があるとも知らず勢いで洗濯機に突っ込んでしまったのだ。
「上はなんか適当なTシャツで…下はなんもないなぁ……どうしよ。」
考えても仕方ない。洗濯物を干し終えて掃除機をかけて、ちょうど焼き終わったスコーンを昨日と同じバスケットに詰め込む。
箪笥からゆったりめのTシャツと冷蔵庫に入れておいたお弁当をカバンに詰めて家を出た。
まだ薄暗い早朝のひんやりとした空気をめいいっぱい吸い込む。
早起きは気持ちいいな、なんて思いながら焼きたてのスコーンをつまむ。食べ歩きはお行儀悪いけど、味見しないと!変なものは渡せないし…と自分に言い聞かせてサクサクのスコーンにほんわかした気持ちになる。チョコチップがいい感じにとろけていて焼きたて最高ーと1人で舌鼓を打つ。

校門の前に着くとちょうど山本くんが部室の鍵をくるくるとわましながら鼻歌まじりに登校してきた。
「おーっす苗字!気合い入ってんなー!」
「山本くんおはよう。さっきはありがとうね。」

「おー。お前ら早いなー。」
校門前で挨拶を交わしているとそこへちょうど黒尾先輩が登校してきた。あぁ朝から先輩を拝めるなんて幸せ。朝練最高!
「先輩今日もかっこいいですね。黒尾先輩のためにスコーン焼いて来たんで受け取ってください♡♡」
「俺のお礼って言ってたじゃねーか!」
「なんのことかな?」
「お前ら校門前で騒ぐな!」
先輩にスコーンを渡してさりげなく隣を歩く。なんかめっちゃいい匂いする。風下最高。風よありがとう先輩の匂いを運んでくれて。
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