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マネージャーの推しごと

第2章 練習!



先輩の不意打ちをくらい呼吸困難になったけどなんとか蘇り本日の部活を無事にやり遂げた私は本来の目的である黒尾先輩とラブラブイチャイチャ下校デート(お家特定)を実施すべく、部室に着替えに行った先輩の出待ち中だ。
先輩はきっとさりげなく歩幅を合わせてくれたり、さりげなく車道側を歩いてくれたりさりげなく手を繋いでくれたりするんだろうなーうふふ。なんて妄想していると着替え終わったみんなが出てくる。
「おつかれしたー!」
1年生3人が元気よく挨拶して帰路につく。
海先輩はバスらしい。穏やかな顔で手を振って帰っていった。

「黒尾先輩!送っていきますよ!」
「いや普通逆でしょうよ。」
先輩の制服姿たまんねぇな??

「じゃあ俺達はお邪魔みたいだからこれで!」
「ストーカー頑張れよ!」
夜久先輩と山本くんが面白がって黒尾先輩をいじっている。
ケラケラと笑って2人が帰ったので残るは私と黒尾先輩だけになった。
部室の鍵をかけてきちんと閉まったか確認した後「んじゃ、俺らも行きますか。」と笑ってくれた。
あれだけの時間練習した後とは思えない、ほんと爽やかな笑顔、すき、尊死。

「先輩どっち方面ですか?」
「電車で二駅のトコ。」
「へっ、へぇー!キグウですね!私の家もそこら辺かなぁ〜」
やっべー真逆の方向だ。
「嘘下手か!で、本当は?」
「う〜…あっちです〜」
泣きながら駅と反対の道を指差す。
「それじゃあ先輩、お疲れ様でした。また明日会えるの楽しみにしてます。」
トボトボ帰ろうとしたら「女の子1人で危ないでしょーが。」と隣に並んでくれた。
「いや、先輩!めっちゃ嬉しいですけど、疲れてるんだからはやく帰って休んだ方がいいですよ。うちすぐそこなんで。」
「.すぐそこなら問題ないでしょ」
「うわあんめっちゃ優しいすき!!」

ほら早く道案内して、と言う先輩はやっぱり車道側歩いてくれたしゆっくり歩いてくれた。
学校から家までの10分程度の道をいろいろおしゃべりしながら帰った。烏野というライバルがいるとか、梟谷グループの合宿があるとか先輩の話はどれも楽しい。

「で?明日朝練来るの?」
「朝から先輩に会えるならぜったいに行きます。学校休んでも部活は休まないっす!」
はいはいと適当にあしらわれたところで家についた。
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