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【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】

第6章 回帰の術式※


悟はそっと仁美の唇を指で触れた。

ズキンと切なく、下半身が疼いた。

(……勃ってきた…。)

少し思い出しただけで、体が反応する。

もう一度、あの甘美な時間を味わいたい。

君はこんなに真剣に生きているのに、不純でごめん。

おかしいな、昨日は簡単に思えた仁美と距離を取る事が、今はこんなにも難しく思える。



ーー

ーーー

カダンと大きな音がして、車が止まった。

「!?」

仁美はその音にビクッとして、目を覚ました。

柔らかい枕元、仁美は恐る恐る顔を上げると、悟が目隠しをしたまま見下ろしている。

サーっと仁美の顔が青くなった。

「……すみません…。」

自分が悟の膝の上に寝ていた事を理解すると、仁美はサッと体を起こした。

困惑した顔で車の外に出ると、先程居た首都とは全然雰囲気の違う、村の入り口の様だ。

朝から出たのに、薄っすらと空が暗くなっている。

一体自分はどれだけ寝ていたのだろうか。

恥ずかしく思いながら、車から出た。

チラッと見た悟は、さほど気にしていない様で、それには安堵の息を吐いた。

ガイドの人が、村の人と話をしている。

村の中に案内されたので、呪術師の所にこれから向かうのだと分かった。

しばらく歩いていると、観光客が珍しいのか、村の人達の目線がずっと付き纏っていた。

仁美は少し気後れしたが、悟は気にしていない様だ。

案内された呪術師の家の前まで来ると、ガラッと雰囲気が変わった。

何かの呪詛を掛けているような、装飾品の柵が現れて、その先にはハッキリと簡易領域が感じられる。

海外では珍しい呪術師の悟と仁美に対して、この呪術師もまた警戒をしている事が分かる。
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