【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第6章 回帰の術式※
「…普通に…幸せに過ごしていましたよ…。」
ソコに嘘は少しも無かった。
そう言った仁美は、少し目を細めて、少し悲しそうに笑って言った。
「僕は、仁美にとってどんな恋人だった?」
半信半疑の話でも、彼女から自分が恋人だったと聞いたら、胸がぎゅっとなって、聞きたい事がたくさんあった。
「…五条さんは、いつも穏やかに笑っていて、優しい彼氏でしたよ。」
「…へぇ………。」
なんだかしっくりこない顔をしている。
まぁ、今の悟とは違うので、ピンとこないのはしょうがない事なのだと、仁美は思った。
「後、私には凄く男の人とかに厳しかったのに、自分は抜けていて、よく女の人に絡まれていたのを、私が阻止してました。」
「…それ誰?」
悟は全く想像が出来ない様だ。
前世の悟と今世の悟とのギャップに、イラッとした。
こんなエピソードはよくあった。
悟が、仁美の誕生日に、船上パーティー付きのクリージンクでお祝いしてくれた事があった。
ドレスコードのパーティーは、非現実的でとても素敵な時間を過ごせた。
パーティー会場に、悟のエスコートで入った。
悟は仁美の腰に手を添えて、暇さえあれば、頬にキスをして、非現実的な時間を、ドレスコードした悟と、穏やかな時間を過ごせた。
社交場でもある為に、色んな人達が、一際目立つ悟や仁美に声を掛けてきた。
男性が声を掛けてくれば、笑顔で対応するが、仁美の肩を抱き、一才の隙を与えないのに、ふと仁美が離れた瞬間に、悟はすぐに女性に囲まれる。
仁美はその光景にムッとして、すぐにその場に向かって、悟の腕を掴んで、言い寄ってくる女性達を蹴散らしてきた。