【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第1章 五条悟から逃れたい※
仁美は驚いたが、傑を振り払おうとはしなかった。
クチュっと傑の舌が、仁美の唇の中に入ってくる。
悟とは違うキスをする傑に、仁美は目を瞑った。
仁美の顔を両手で押さえてくる傑の手に、自分の手を重ねた。
ずっと叶わなかった、悟以外の相手とのキスに、嬉しくて涙が出そうだ。
「仁美おいで、残穢も私の痕も体に刻んであげる。」
唇が離れて傑の顔を見ると、楽しそうに笑っている。
百鬼夜行を前に、彼もまた、昂まっていた気分を解消する機会を伺っていた様だ。
仁美の話は、随分と傑を楽しませた様だ。
仁美は傑の手を取ると、傑に案内されるまま、多分寝室に向かっている。
明らかに違う、今回の回帰に、仁美は胸は高鳴る。
傑を使えば、今度こそ、悟から逃れられるかもしれない。
寝室に入り、傑が着物を脱ぐのを見て、仁美も自分の服を脱いでいく。
「…一応聞いておくけど、悟が初めて?」
傑の質問に、仁美はフッと目を伏せた。
別に今回の回帰で、悟を気にしなければいけない事は無い。
生き延びる為に必要なら、どんな相手でも初めてを捧げる。
「…大丈夫、今初めてでも20年悟に抱かれてきたから。」
おかしな話だ。
体はいつも純潔に戻るのに、悟の温もりもしっかりと、体に刻まれている。
仁美は自分から傑に手を伸ばすと、唇を押し付ける。
確かに初めてでは無い、男女の情事を知っているキスだ。
不思議な感じだった。
明らかに行為に慣れている仁美の行動でも、この体は純潔なのだから。