【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第5章 新たな出会い※
七海があっさりと、仁美の話を信じてくれた様だからだ。
「…ありがとうございます…行ってきます…。」
仁美がそう言うと、七海はフッと笑った。
その顔に、仁美の胸がギュッとなり、目を顰めた。
「…戻って来たら、また会ってくれますか?」
顰めた目が、懇願する様に七海を見ている。
「…もう私が必要無くなってるかもしれないですよ。」
もし生得術式の末裔に会えて、解決出来るならそれが一番いい。
彼女には、回帰なんてしないで、生き延びて欲しいから。
まぁソレは…。
「戻って来てから考えましょう…。」
七海はそう言って、仁美の体を抱いて横に仁美を寝かせた。
抱き締められる腕が気持ち良くて、仁美はゆっくり目を閉じる。
思った通り、七海は素敵な人だった。
彼が真実の愛であって欲しいと、仁美は七海の腕の中で願い、眠りに付いた。
「なーなーみっ。」
次の日に七海は高専で五条と会った。
相変わらず軽率な感じで、自分の名前を呼んでくる。
「どうだった?仁美。」
目隠しをしているので、表情の全体は分からないが、仁美に強い関心があるのが分かった。
ふと七海は昨夜の仁美の言葉を思い出した。
『五条さんには、この話をしないで下さい。』
回帰の話を、五条には知らせたく無いと、仁美は言った。
悟の顔を見て、七海は全てが分かった。
仁美を20回も回帰させたのは、この男なのだろう。
七海は知りたく無かった事実にため息が出そうだ。
「…よく状況を分かって行動出来ていました…呪力の方は追いついていませんが。」