【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第5章 新たな出会い※
「…七海さんが応じてくれるとは思いませんでした。」
エレベーターの中で、仁美は七海に言った。
正直、好きな人以外とは、性的な関係を結ばなそうに思っていた。
「…ソレ…私のイメージですか?」
エレベーターのドアが開くと、七海は仁美の腰をグッと掴んだ。
「意外に安い誘いにも乗ったりするんですよ。」
仁美は今、安い誘いと言われたのだ。
その屈辱より、そう言って仁美の顔を覗いて笑った七海の顔がセクシーで、仁美は怒りの声を出す事が出来なかった。
手が震えて、鞄からカードが出せない。
やっと見つけたカードを、七海はさっさと鞄から出して、仁美の代わりにドアを開けた。
先程までの余裕が、全然無くなった。
七海に肩を抱かれながら、仁美は真っ暗な部屋に入って行った。
部屋に入ると、間接照明だけが自動に付いた。
スルッと後ろから、七海がスーツを脱いだ気配がした。
仁美はゆっくりと振り返って、目を細めて七海を見た。
メガネを外して、七海がネクタイを緩めるのを見て、これ以上無い位に、気持ちが昂った。
「…七海さん…。」
そう呟いた仁美を、七海は軽く抱き上げると、ベットの上に乗せた。
ネクタイを完全に取ると、七海もまた、ベットの上に乗ってきた。
初めからダブルで取ってあるその部屋が、仁美が望んでいる事を表している様だ。
七海が仁美の顎に触れると、仁美を見下ろしながら言った。
「…言ってください、何をすればいいんですか?」
仁美はギュッと、ベットのシーツを握った。
行為が目的な訳じゃ無い、それを七海に伝えたかった。