第3章 五条悟とは※

もっと激しく、これが今までの回帰と違う事を、仁美の体に刻み込んで欲しい。

「…っ仁美、体に私の痕跡が残る事は？」

残穢さえ残さなければ、傑の全てがこの体に染み付いても構わない。

「…いっぱい…して…。」

呼吸さえ苦しい、傑の動きに、仁美は途切れ途切れに言った。

仁美の顔を見下ろしいる傑の眉間に皺がよった。

ずっと仁美の中に入っていた傑のモノは、そろそろ限界の様だ。

仁美はぎゅっと、傑の背中を掴んだ。

仁美が傑が果てるのを許可した様に抱きつくので、傑はそのまま仁美の奥に、自分のモノを押し込んだ。

「っ傑…。」

仁美の甘い声を唇で塞ぎながら、傑は仁美の中で果てた。

傑のキスは体の痙攣が治るまで続いた。

ビクビクと痙攣して、傑のモノを咥えている仁美の中が、仁美もまた達した事を傑に伝える。

傑は唇を離すと、泣いている仁美の涙を拭った。

嬉しくて泣いていると言った仁美の表情が、やはり悲しそうに見えた。

「…悲しいのか？」

傑が仁美の顔を撫でながら聞くと、仁美は目を閉じた。

嬉しい気持ちと、やはり悟は自分を覚えていないと悲しむ気持ちと、どっちが強いのか分からなかった。

心配している傑は、理由を知りたがっている様だ。

くだらない事だろうが、仁美は傑に涙の理由を話した。

傑は話をしている間、横になりながら、ずっと仁美を抱き締めてくれていた。

だからか、悲しい気持ちは少し落ち着いて、傑には穏やかに話せたと思う。