【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第3章 五条悟とは※
仁美は縋る様に傑に抱き付いた。
傑が仁美を揺さぶる振動に、仁美は目を瞑った。
この衝動は、傑が仁美に与えてくれたモノだ。
仁美は傑に揺さぶれながら涙が出た。
「…仁美、辛いの?」
仁美の涙を見て、傑は戸惑う様に聞いた。
抱きしめた仁美を離す事も出来ないのに、対面的な言葉だけは仁美に伝えた。
作り物の様に、美しい女性だった。
それなのに、仁美に対して、手が触れた全ては、全て自分のモノにしたい。
「…違う…。」
傑の言葉に、仁美は呟く様に言った。
仁美は傑の顔に手を添えて、求める様にその唇を喰んだ。
「嬉しくて…。」
今世に期待を持たせてくれたのは傑だった。
傑の全てが、全部仁美にとって初めての経験だから。
涙が出るのは、当たり前の感情だった。
傑に生きて欲しいと初めて願った。
ソレは昂りと共に、傑に伝わっただろう。
目の前の、完璧な仁美が、自分を求めていた。
傑の昂りを満たすのに、仁美は刺激が強すぎる。
悟にこの仁美を簡単に受け渡す事が出来るのか。
答えはもう決まっていた。
「…仁美。」
仁美が許す限り、この情欲を受け入れて欲しい。
傑はその気持ちだけで、仁美の体を揺さぶった。
そこには確かに、仁美に受け入れて欲しい、傑の感情は働いた。
「…っ!傑っ…。」
仁美の切ない声は、傑と同じ感情なのか。
そんな些細な事ですら、今はどうでもいい。
「もっと、激しくしてっ。」
その仁美の願いが、全て悟を忘れる為だと分かっていても、傑は仁美に抗えない。