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【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】

第19章 最終章


そうして悟を離したく無いという仁美の思いを利用して、離れない様にしたのも自分なのだから。

死んでもなお、その魂が結ばれるのなら。

ひと時の苦痛などたいした事じゃなかった。





「……悟……愛してる……。」

「…知ってる……。」

「20年前からずっと……。」

「……うん………僕も…20年前から愛してる…。」



何度回帰しても変わらなった。

その気持ちを今やっとお互いに伝える事が出来た。




…ああ…自分の体から魂が抜けていくのが分かる。

それは今まで味わった事の無い……。

苦痛も無い幸せな瞬間だった。



だからまだ、自分にはやれる事があった。

「……悟お願い……私を許して……。」

悟の顔を両手で掴みながら仁美は言った。

魂の縛りを解呪しなければ……。

「……もうとっくに許してるよ……。」

縛りが勝手に解かれるほど、悟は今満たされてしまった。

やっと手に入れた仁美の愛が、この刹那の瞬間だけな事に顔が歪んだ、


「……大丈夫だよ悟……。」

仁美はそんな悟の顔を見て、彼のおでこに自分のおでこをくっ付けた。

「…悟の愛は全部私が持っていく……。」

そして今度は、今まで悟がしてくれた様に、自分が悟を探し出そう。




それがどんな世界でも。

世界の反対側に悟が居たとしても。

悟が犬でも猫でも。

どんな魂の形だって見つけてみせる。


そうだな…次に悟に会いにいく時はとびきりお洒落しよう。

また悟が仁美を愛してくれる様に。

その時に仁美は笑顔で言うんだ。



















『やっと会えたね。』






















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