【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第3章 五条悟とは※
きっと仁美の解釈は合っているだろう。
だからこそ、恋人になるまでの難易度が高いのだ。
「……………。」
ソレが自分には出来ると思っている仁美の自信は何処から出てくるのだろうか。
傑が笑顔を崩さずに、仁美を見ながら考えた。
「…今世では、私が仁美の最初の男になったのに、扱いが酷いな。」
傑は肘を付きながら、仁美を見て言った。
仁美は傑の言葉を聞いて、彼の目を見た。
少しの怒りと、少しの悲しみも含んで笑っている様だ。
呆れているが、1番大きい様だが。
仁美はフッと笑って傑から目を逸らした。
今世で傑に出会って、仁美は傑に惹かれていた。
だけどもまた、傑も真実の相手ではない事を知っていた。
百鬼夜行後に、彼はこの世に居ないのだから。
傑は目を逸らした仁美に手招きした。
仁美は目を細めると、傑に従ってその腕の中に入っていった。
傑の腕が仁美を包むと、仁美はグッと目を瞑った。
「…そんな事言って、傑に決めて回帰が起きたら、恨むから。」
自分の腕の中で、ポツリと言った仁美に、傑は笑って言った。
「回帰が起きたなら、その理由は仁美だよ。」
傑の手が仁美の顔に触れたので、仁美は顔を上げて傑を見た。
その傑の表情は、本当に仁美を好きだと言っている様だった。
ゆっくり近付いてくる傑の顔に、仁美は目を閉じた。
傑の唇が触れると、仁美は体勢を変えて、そのキスを受け入れやすい様に協力する。