【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第17章 異榻同夢②※
傑は服を全部脱ぎ捨てて仁美を見下ろした。
息が荒く、自分でも肩が上下しているのが分かる。
顔を紅潮させて、傑を欲しがる様にチラッと目を開けた仁美を見て、簡単に理性は飛んだ。
「…仁美…、ああ…もう我慢出来そうに無い…。」
仁美の誘惑に抗えるハズも無く、傑が選んだのは仁美の中に自分を鎮める事だった。
グッと自身のモノを仁美の中に一気に入れた。
「っ!!」
その快楽の衝撃は、余裕の無い悟に抱かれている様だった。
「…はっ…あ………仁美っ…。」
こんなに余裕無く傑に抱かれたのは初めてだった。
「あっああっ!…あっ…傑…。」
いつも体を合わせても何処か冷静で、感情をあらわに抱かれた事は無かった。
余裕無く自分を抱く傑は……。
こんな顔をするのか。
自分の感情のまま仁美を抱く傑の顔は、いつもの端麗な傑の顔が自分の欲望に歪んでいる。
その傑の顔は、これまで見た表情の中で……1番仁美の心をぎゅっと掴んだ。
「あっ!あんっ…ん…ああっーー!」
今までで1番だらしない声を出して、みっとも無い顔を晒しているはずだ。
ただただ、好きに蝕まれる体、自分に嫌悪感すら感じるのに。
そんな自分を見下ろしている傑の顔は、今まで見たことも無い以上に仁美を愛おしそうに見ていた。
傑の動きに合わせながら腰を動かして、仁美は思った。
ずっとこんな風に、剥き出しの感情で傑と抱き合いたかった。
傑に求めたのは穏やかな時間の癖に。
いつの間にか、傑の愛すら欲しくて求めている自分の浅ましさに顔を顰めた。