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【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】

第17章 異榻同夢②※


「特級被呪者。」

ー乙骨憂太。

「突然変異呪骸」

ーパンダ。

「呪言師の末裔」

ー狗巻棘。

「そして………。」

そこまで笑顔で喋っていた傑の表情がスッと暗くなる。

「禪院家のおちこぼれ。」

その言葉は冷たく侮辱する様な、まるで人間を見ていない目だった。

「っ、テメェッー。」

自分の傷口に塩を塗る傑の発言に、不快感をあらわにして真希が言った。

「発言には気を付けろ。」

しかし傑は真希の言葉に被せる様に言った。

まるで人として会話をしたくなさそうにその目はさらに嫌悪感を溜めていた。

「君のような『猿』は私の世界にはいらないのだから。」

バッサリと真希を線引きするその姿に、少しの戸惑いも無い。

憂太の肩に乗せていた腕が払われた。

その行為に傑は憂太に目線を戻した。

「……ごめんなさい。」

憂太はゆっくりと喋ると顔を上げて傑を見た。

「夏油さんが言っている事はまだ分かりません……けど……


友達を侮辱する人の手伝いは出来ない!!」

ハッキリと傑にそう言った憂太の顔は、先程までの頼りなさは無かった。

スッと傑を見据えた目には確かな怒りが見えていた。


「………………。」

ここで憂太が家族になってくれたら、少しは仁美が悲しまないで済んだかもしれないのに。

ふぅと傑は小さなため息を吐いた。

「すまない、君を不快にさせる気は無かった。」

そう言った傑の表情は、まだ憂太にたいする笑顔は保たれていた。

「じゃあ一体、どういうつもりでここに来た。」

2人の間に入ったのは悟だった。

傑から憂太を庇うように彼の前に立つ。

そんな悟を見て、傑はにっと笑った。

「宣戦布告さ。」
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