【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第17章 異榻同夢②※
その日以降、悟と仁美は業務上必要な事以外は接点が無かった。
不思議とその関係に寂しさを感じる事はそんなに無かった。
ただ淡々と日常を過ごしていく日々は穏やかに過ぎて行った。
あんなに激しく求めた感情は無くなった訳では無く蓋をした。
もう求めても手に入らないから。
それが分かっているから求める事をするのはやめた。
そうしていれば、こうして時間が過ぎていくから。
時間が過ぎて行って………。
最後は誰にも気付かれず1人で死のう。
百鬼夜行を傑と乗り越えても、もう誰にも縋らないでこの命は終わりにさせよう。
ああ……本当にそれは……こんなにも虚しい感情だったんだ。
少しづつ部屋の物を無くしていった。
もうすぐここを去る事になるから。
痕跡はなるべく消したかった。
淡々と仁美は自分が死ぬ準備をしていく。
もうすぐ始まるであろう百鬼夜行。
きっと傑が迎えに来る。
今世の唯一の希望を想いながら。
仁美は淡々と自分を殺す日々を過ごしいた。
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