【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第15章 真実の相手③※
悟は器用だから。
私にした様に愛していない事なんてバレずに。
本当に愛されている様に錯覚させられる。
そして私を見つめた目と、触れた手の温もりを他の女の人に与え続けるんだ。
その腕の中で今度は自分以外の人がその愛に幸せに溺れる。
泣き崩れて自分にもたれる仁美に、直哉は目を細めた。
初めて感情を露わにした仁美に、言いようの無い高揚感が生まれた。
本当に人形の様な女だった。
抱かれれば情欲に従い淫らに腰を動かし、普段は当たり障りなく側に居る。
剥き出しの仁美の感情を受け止めたくて、直哉は仁美の顔を上げるとキスをした。
「っう…ちゅ…くちゅっ…。」
何度も舌を絡ませて歪んだ仁美の顔を見ながら思った。
この女はこんな風に取り乱しながら泣くのか。
怒りを露わにして歪ませる顔すら綺麗で直哉は目を瞑った。
ギュッと仁美の腕が直哉の背中に回った。
仁美が感情をぶつける様に直哉を求めて舌を絡ませてくる。
「…ああ…辛いな仁美。」
可哀想にと撫でる手と声に目を開ければ、言葉とは裏腹に嬉しそうに目を細めて見下ろしている直哉が居る。
「大丈夫やで、俺がおるさかい。」
優しく唇は首筋に移動して胸元に吸い付いた。
長襦袢から覗かせた乳首を吸って固くさせると、ピンとたった乳首を甘噛みして舐める。
「…ズッ…ん…あ…直哉さん…。」
涙を啜った声がだんだん甘くなり甘美な声に変わってくる。
唾液でヌルッとしている乳首を摘んで指先でカリカリ擦ると、仁美の体がビクビクと痙攣する。
反対の乳首を同じ様に舌の先端を硬くして舐めれば簡単に仁美の声は喘ぎ声に変わった。