第14章 真実の相手②※

仁美の手が直哉のモノを掴むと彼の体がピクッと反応した。

「ちゅっ……くちゅっ…は…ちゅ…。」

沢山唾液が絡まり、手の中のモノがどんどん固くなるのが分かる。

毎回直哉とキスをするだけで全身が疼く感覚になり、仁美は眉間の皺を増やした。

術式の模様がジンジン熱い。

この感覚が自分自身の疼きなのか、術式の疼きなのかもう分からない。

空いた両手で、直哉は仁美の帯紐を解いていく。

だんだん締め付けが軽くなっていく体を感じながら、夢中で直哉にキスをしていた。

帯が解けてスルッと着物を肩から脱がして、直哉の手が仁美の顔に触れた。

「……この先は俺1人かて？」

直哉が目を細めて確認する様に聞いて来た。

そんな一言で機嫌が良くなったのか。

「……うん…。」

仁美は目を薄っすら開けて直哉に言うと、確かに直哉の顔が柔らかくなった気がした。

「…めっちゃ抱きたいのに今は出来へん…。」

直哉が悔しそうに言うと仁美は体を起こした。

体の傷に触れない様に、体を直哉の下半身に向かわせる。

手の中にある直哉のモノを確認すると、仁美はそのまま口の中に含んだ。

「……はっ……。」

直哉の体が強張り仁美の頭を掴む手に力が入った。

口の中で直哉の体液と仁美の唾液が混ざり舌を絡める。

絡む体液の音が卑猥に部屋に響くと直哉のモノが跳ねる間隔がどんどん短くなっていく。

「…はー…っく……。」

喉から出た様な声が直哉からで始まると直哉は仁美の顔を掴んで自分のモノから離した。

「……はぁ…もう無理や………入れてや……。」