【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第2章 不思議な女※
舌の絡ませ方も、息継ぎのタイミングも、求める様に動く手の仕草も、全て悟の理想通りだ。
過去でも何回も悟に驚かれている。
仁美は薄っすら目を開けて、夢中で自分にキスをしてくる悟の顔を見た。
そして、回帰した事を告げて、真実の愛が無いと死ぬ事も伝えている。
自分の問題なのに、悟なら、何とかしてくれると、心の中でずっと思っていた。
回帰を繰り返すからと、悟を恨むのは筋違いなのは分かる。
だから今世では、悟に回帰を伝える気も、絡む気も無い。
(私を放っておいて欲しい。)
中々仁美を離さないキスに、優しく仁美が悟の唇を引き離す。
悟の顔を見て、仁美は安心した。
この顔は、愛情では無く、情欲だ。
悟はただ好みの女に、欲情しているだけの様だ。
(…それも少しイラっとするけど…。)
「… 仁美…。」
悟がサラッと仁美の髪をかき分けて、首筋に唇を落としてきた。
(嘘でしょ?!ここでするつもり?!)
悟は仁美をとても大切にしていた。
仁美に触れるタイミングも、場所も、ちゃんと考え尽くして仁美を抱いていた。
こんな情欲に任せて、ところ構わず抱こうとする事なんてしなかった。
「ちょっと!五条さん!やめて下さい!大問題になりますよ!」
ご機嫌を取って、無難にやり過ごそうと思ってたのに、流石にコレには強く抵抗した。
見上げる悟の顔は、自分に湧き上がる情欲に戸惑いながらも、今はぎゅっと堪えている様だった。
戸惑うだろう、悟はこんな衝動に負けて、女を抱く人じゃ無い。
仁美はチラッと悟の下半身を見て、かなり膨れ上がっているのを確認する。