【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第2章 不思議な女※
「…知ってる?」
仁美がどうしたらいいか戸惑っていると、悟が問いかけてきた。
「口の中に急に指を入れられたら、舌は逃げるんだよ。」
仁美の舌は、悟の指が入ってきても、さほど驚かずに、侵入した指に触れている。
「…僕がこの後どうするか、知ってる様だね。」
口に指を入れられて、多少の戸惑いを見せたが、害の無い事を分かっている様な反応だった。
咄嗟の反応は、嘘が付かない。
悟は口から指を抜いて、仁美の唇を濡れた指でなぞった。
確信があった。
今この唇の中に舌を入れたら、仁美は悟が望む様に舌を動かすだろう。
「…やめて下さい。」
仁美は悟の手を払って、顔を背けた。
悟が何を確信しようとしているのか、気が付いて、ぎゅっと目を瞑った。
悟は仁美の顔を掴むと、仁美に無理矢理キスをした。
ヌルッと悟の舌が入ってきて、払おうとした右手を悟に押さえつけられた。
「…ちゃんと出来たら、やめてあげるよ。」
悟は逃げる仁美に舌に、唇を離すとそう伝えてまた、舌を入れた。
従うか、誤魔化すか。
誤魔化した所で、悟には通じなさそうだ。
仁美は諦めて、悟が求めているキスをする。
仁美の舌が悟の口の中に入ると、悟の肩がピクッと震えた。
知っている。
悟は顎の上を舐められるのが好きだ。
ゾクゾクして、その後に舌の付け根に舌を絡ませる。
想像通りのキスに、悟は掴んでいた仁美の手を離して、仁美の後頭部を掴んだ。
癖の様に勝手に体が動く。
仁美は悟の首に腕を回すと、同じ様に悟の髪を掴んで角度を変えて、また唇を付ける。