【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第14章 真実の相手②※
そんな御三家の中で、産まれてすぐに別格の扱いなのは五条悟だけだ。
その悟が1週間後には仁美を返せと言っている。
(はぁ…馬鹿にしてくれるわ。)
「俺たちはモノちゃうんやさかいなぁ、仁美。」
スッと仁美の耳元に顔を近づけた。
「やられたら倍返しせんとな。」
直哉は背後にある母屋を見ながら低い声で言った。
(術式戻ったら覚えておきや。)
やられた分は倍返しでやり返す。
ちなみにそれは腕の中の仁美にも言える。
何処と連絡取っていても構わない。
でももし自分の足元をすくうような真似をするならその時は容赦はしない。
「仁美はお人形さんの様に俺に着せかえさせて遊ばせといたらええ。」
ギュッと仁美の腕を掴んで直哉は言った。
仁美は目を細めると直哉が庇っているだろう脇腹を握った。
「っ!いった!何すんねん!」
直哉は脇腹を抑えながら涙目で仁美を睨んだ。
そんな直哉を見て、仁美はニッコリ笑った。
「私、お人形さんになるより、自分も遊ぶ方が好きなの。」
仁美は直哉の手を握ると、そのまま庭を歩いて部屋に向かった。
「まずはお医者さんごっこかぁ、入家さん見ててずっとやりたかったんだよねぇ、薬の量とか種類とか全然分からないけど。」
そう言って直哉を部屋の中に座らせると、仁美は笑ったまま直哉を見下ろした。
「脱がすのは得意だけど、着るのは自分でやってね?
ああでも、明日には着付けも出来る様になってるから。」
そう言って目を細めて笑みを浮かべる仁美に直哉は顔を歪めながら笑った。
「あんた、見た目と随分ちゃうな。」