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【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】

第14章 真実の相手②※


コソコソと何処かに連絡を取ろうとしている仁美を邪魔するつもりでいたが、どうやら目的は達成出来たようだ。

「……ただの着付けの予約よ。」

そう笑って言う仁美に直哉ははっと笑った。

ゆっくりと自分に近付いて来る直哉に仁美の顔が歪んだ。

足を引きずっている様に見えた。

暗がりで分からなかったが、近付くと顔にも打撲痕があった。

「……どうしたの?」

仁美はそっと直哉の顔に手を添えた。

仁美の眉間の皺に自分に傷がある事を直哉は初めて分かった。

「ああ、うちはスパルタやさかいな。」

スリっと自分の顔を手で擦って直哉はあっけらかんと言った。

相伝の術式が使えなくなった直哉に直毘人は大激怒した。

今日は軽くしごかれた位だから、甚爾に比べればまだまだ軽い扱いだ。

結局相伝術式が使えないままの直哉にかなり苛々していた様だから明日は分からない。

ぎゅっと顔を歪める仁美に直哉は目を細めた。

「明日は抱けるか分からないさかい、今日はやっとこか。」

直哉は軽くて仁美にキスをすると仁美を抱きしめた。

「……ひねくれた性格してるね…。」

抱きたいなら抱きたいと素直に言えばいいのに。

「よう言われるわ、後、女を胸と尻しか見てへんって、失礼やでな顔を1番見てるって。」

もう何から言っていいのか分からなかった。

そんな軽口を叩いていても、軽いキスしか出来ないのは口の中が切れているからだとすぐ分かる。

自分の体の傷を心配している仁美に直哉はふっと笑った。

「気にすんな、御三家なんてみんな何処も一緒や。」

だから御三家と呼ばれるまで地位が上がっている。
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