【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第13章 真実の相手※
鋭い目を仁美に向けていて、目が覚めた仁美を見るとその目はさらに細くなった。
「……直哉さん…。」
どうやら悟に気絶させられてそのまま禪院家に連れてこられた様だ。
辺りに悟の気配は無い。
本当に悟は京都から離れたのだと、仁美はため息を吐いた。
「……あんた3人がかりで風呂に入れたのに起きへんかったで、悟くんに何されたん?」
……お風呂に入れてくれたのか…。
微妙だけどありがたい…。
服も……長襦袢を着せてくれている様だ。
「……羽織る着物ある?」
長襦袢の下は着物用の下着しか着ていない。
流石にこのまま布団から出るのも気恥ずかしく直哉に聞いた。
「…素っ裸で来たさかい、ちょうど良かった。」
家には着物しか無いから洋服を買うのも面倒だった。
「……ありがとうございます…。」
やっと出てきたお礼に直哉はニッと笑った。
仁美の頭の上に置いてある着物を取ると仁美の肩に掛けた。
「……凄い痕やな…。」
仁美の首元から身体中にある痕を見て、直哉は目を細める。
直哉の言葉に仁美はかぁっと赤くなった。
随分と直哉に対して失礼な事をしていると自覚している。
「…ごめんなさい…。」
仁美が顔を隠して謝るので、直哉は邪魔な髪をかき分けて首元まで赤くなっている仁美を見た。
「まぁ、あの悟くんの様子やったら、まともにあんたを寄越す思て無かったけどなぁ。」
直哉は笑いながら仁美の体を覗き込んだ。
悟のヤキモチが子供みたいで面白い。
牽制は笑えない位イラッとしたが。
「あんた起きてなかったさかい知らへんやろうけど、もうそっちの事情だけちゃうんやわ。」