【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第13章 真実の相手※
「仁美…僕は今仁美をメチャクチャにしたい。」
思わずいいよと。
そう言ってしまいそうな位に美しい顔の男に、仁美は目を細めた。
直哉が触れられない位にメチャクチャに壊して、自分だけが抱き締めていたい。
「… 仁美…今日は長い夜になりそうだ。」
悟は仁美の太ももを掴むとそう呟いた。
悟と過ごして短い夜があっただろうか。
20年思い返してもそんな記憶は無い。
悟は仁美の腕を掴むと、彼女の体を起こした。
後頭部を掴んで、はだけた肩に唇を落とす。
じゅっと吸い付いてその肩に綺麗な紅い痕を付ける。
この体の隅々にまで自分の痕を残さないといけない。
一目で仁美が誰のモノか分かるように。
そうだ… 仁美は他の男のモノになんかならない。
「… 仁美…ちゃんと呪いを解呪しておいでね…。」
そして回帰日を1秒でも過ぎた時から。
仁美は再び僕のモノだ。
ソレでも一時でも他の男に仁美が愛を囁くのを許さなければいけない。
悟のグッと握られた拳に血管が浮き出る。
今度は丁寧に仁美の服を脱がしていくと、現れる白い肌に次々と自分のモノだと言う印を付けていく。
ああ…悟は今日私を抱かないんだ。
彼の握られている拳の強さに仁美はそう悟った。
悟が触れている唇が震えている。
怒りでなのか、悲しみでなのか。
ソレともどちらも強いのか。
私の涙が流れているのは、悲しさなのか、虚しさなのか。
真実の愛なんて映画の様な規制をかけるなら、一目惚れ位させてくれてもいいのに……。
悟を一目見た瞬間に身体中が痺れる位に襲った衝撃を。
一目でお互いが愛していると分かるあの甘美な情熱を。