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【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】

第13章 真実の相手※



「………僕の仁美なのに…。」

悟の言葉に仁美はそっと目を瞑る。

悟の胸の中に顔を埋めた。

おかしい…。

散々望んでいた未来が目の前にあるのにこんなにも胸が痛い。


「好きになるの?」

悟は答えを求める様に仁美に聞く。

「アイツを僕より好きになるの?」

仁美はゆっくりと目を開けた。

悟の手が震えているのを見て、仁美は目を顰める。

直哉が本当に真実の相手だと分かっている様だ。


さっきから術式の模様がズキズキと痛んでいた。

まるで、直哉から離れて他の男に抱かれているこの状況を諌めている様に。

「……なるよ…。」

なって術式を解呪する。

そして悟より愛する人が仁美に出来たなら。

悟は魂の縛りも解くだろう。

ほら…全てが上手くいく。

「はっ……なら、随分と僕に同情してるんだね…。」

悟は目の前にあるベットを見た。

シングルではなく、ダブルを仁美は取っている。

可哀想な悟に最後の思い出を作ってあげようとでも言うのだろうか。

仁美の行為全てが悟の神経を逆撫でしそうだ。

他の男の元へ行こうとする仁美なんて、許せそうに無いのだから。

たった1夜で仁美を手放せなんて、随分と僕の気持ちを軽く見られたモノだな。

(…ああ…やっぱり直哉くん殺そう…。)

そうすれば仁美の事実の相手は居なくなる。

元に戻るじゃ無いか。 

悟はグッと仁美の肩に顔を埋めた。


悟の考えている事が手に取るように分かる様だ。

今はだいぶ気が立っていて、よく無い事ばかり考えているのが。

漏れている彼の負の感情から伝わってくる。
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