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【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】

第12章 迷走ランデブー※





仁美はボーッと直哉を見ていた。

不思議な感じだった。

京都駅の喫茶店で術式の話を一通りして直哉の反応を伺っている。

生徒達は先に新幹線に乗せて仁美は京都に残った。

直哉がどんな反応をするのか気になっていたけど。

心臓は落ち着いていて腕を組みながら少し考えている直哉を見ていた。



直哉の顔は確かに好みなのかもしれない。

裏表がありそうなこの含んだ笑顔も嫌いじゃ無い。

直哉は気に入らなそうに腕に付いている模様を見ながら、たまに舌打ちしている。

……少しガラが悪い…。

あんまり好きな行動では無いが、何故か直哉なら嫌な気持ちにはならなった。

直哉が模様から目線を上げて仁美を見た。

目が合って分かった。

本当に真実の相手なら見ただけで分かるんだ。


「……すげぇ顔してるな。」

直哉が笑って仁美に言った。

仁美はカァっと顔を赤くして、顔を伏せて手で隠した。

「隠くさんとってええ、よう見して。」

直哉の手が伸びてきて、仁美の顔に触れようとしていた。


カランッと悟が真希達を送った後に喫茶店に戻ってきた。

悟の顔を見て仁美がホッと安堵のため息を吐いた。

「痛い痛い!悟君離しぃ!」

「………………。」

仁美に触れようとしていた直哉の手を悟が掴むと、無言で手を握っている。

バンバン机を叩く直哉に、お店の中の注目度が高まった。

悟は苛々しながらドカッと仁美の横に座った。

「はー…、話聞いとったら助けて欲しいのはそっちちゃうん?」

直哉は痛めた手首を撫でながら睨むように言った。

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