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【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】

第12章 迷走ランデブー※


仁美はチラッと直哉を見上げた。

彼女の視線に気がつくと直哉はニコッと笑った。

その笑顔を見て、仁美の心臓がドクンと鳴った。

「仁美。」

悟が仁美の腰を掴んで歩き出す。

ー何だろう…。

直哉から目が離せない。

直哉の脇を通り過ぎようとした時に仁美の術式が反応した。

「「?!」」

術式の模様が黄金色に輝いた。

仁美の腕の模様が動いて、浮き上がる様に仁美の腕から離れると。

直哉の右腕に絡まる様に巻き付いた。

まるで仁美と直哉を繋げている様なその動きに悟の目がぎゅっと歪んだ。

「………………何やコレ…。」

光が収まったて、直哉は自分の腕を見て呟いた。

嫌悪感に歪んだ目の先に映っていた腕には、仁美と同じ術式が刻まれていた。

「……お嬢さん、説明してくれへんかな?」

驚いた様に直哉の腕を見ていた仁美が、腕から直哉の顔に目線を動かした。

直哉は仁美の攻撃かと警戒しているのだろう。

笑顔の奥に少しの怒りを感じると、仁美の肩がビクッと跳ねた。

「…… 仁美…。」

悟が仁美の肩を掴んだ。

彼の声が少し上擦っていた。

冷静に見せようとしているが、動揺している事が仁美には分かった。

悟が動揺している理由が、仁美にはよく分かっている。

仁美は直哉を見ている目を細めた。

ー彼が私の真実の相手だ。

そう仁美の頭と体が全身で仁美に伝えている。

仁美は拳をギュッと握った



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