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【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】

第12章 迷走ランデブー※


今年の開催は京都校だった。

真希とパンダと棘は慣れた様に高専内を歩くが、憂太は落ち着かなさそうに当たりを見回している。

(…懐かしい…。)

高専時代以来、京都校に来た事は無かった。

3級から高専に入学した仁美はずっと揉まれていたので、交流会にもあまりいい思い出は無い。

仁美が懐かしさに目を細めていると、悟がひょいッと仁美の横に現れた。

「仁美、夜は美味しい食事食べに行こう。」

………旅行気分だな。

ウキウキの悟と、ソワソワしている憂太が対照的だ。

「……夜は歌姫先輩と女子会です。」

仁美はニッコリ笑って悟からスッと体を離す。

久しぶりに会おうって約束してる。

回帰前は死ぬまでに歌姫に会えなかった。

今世は会って積もる話もしたい。

「僕も…。」

「行けませんよ。」

歌姫が嫌がる。

悟は目に見えてガッカリしているが、仁美はそれを無視した。

「生徒達はこっち。」

ここで彼らと別れるのか。

仁美は心の中で憂太に応援をする。

すでに京都校の生徒達に憂太の情報は言っている様で、お出迎えの時点で大人気だ。

まぁそこは真希達が上手くやってくれるだろう。






教師が集まる部屋に入ると、一斉に見られた。

鋭い視線は隣の悟に送られている。

憂太の秘匿死刑を止めたのは悟のほぼ独断だった。

特に楽巌寺の目線には殺気すら入ったそうだ。

悟の独断が気に入られていないのは良く分かった。

そんな空気の中でも悟は平然として椅子に座り、隣に仁美を呼ぶ。

空気の温度差が激しかった。
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