【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第12章 迷走ランデブー※
この腕の中の愛しい人は本当に消えてしまうのだろうか。
やっぱり悟が真実の相手で回帰は起こらない。
そんな幸せな結末の映画の様にはならないだろうか。
(……ならないよな…。)
悟はぎゅっと仁美を抱き締めて目を瞑った。
だったら仁美はとっくに回帰を終わらせて、自分と幸せに過ごしていたはずだ。
仁美が真実の相手と幸せになる未来を受け入れる。
彼女が生きてくれる為に自分が出来る事はやはりこれだけなのだろう。
「…… 仁美…出来る限り頑張るよ…。」
だからせめてその瞬間まで、こうして腕の中に居て。
悟の言葉を聞いて、仁美はゆっくりと目を閉じた。
ああ、本当に傑と最後に会えて良かった。
傑とあの時に話した今後の計画。
傑はやっぱり悟の事を良く分かっている。
(ありがとう傑…。)
貴方の計画のお陰で、今世で悟との因縁は断ち切れそうだ。
悟。
今世で絶対に魂の繋がりは解呪する。
だってその時は。
貴方は世界で1番私を憎むだろう。