【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第12章 迷走ランデブー※
微力ではあるが、初めて術式にかかった時の様に体の中を呪力が回っている様だった。
回帰の時の様に、体の中を異物が駆け巡る様な焼ける呪力では無い。
「……何だ…。」
悟はコテンと頭を仁美の肩に乗せて、そのまま再び仁美を押し倒した。
そのままちゅっちゅっと仁美の頬から首筋にキスをしていく。
それが何を意味しているのか分かる。
悟の下半身が固くなり仁美に擦られているから。
「……ねぇ…悟…。」
このままなし崩しに悟の側に置かれそうだ。
仁美は不安な声で悟の名前を呼ぶ。
「…大丈夫、真実の相手が見つかるまでだから。」
勿論、悟は見つからないと思っている。
とうとう今世でも恐れていた、悟に捕まってしまった。
「っん…。」
悟がグッと腰を押し付けると、昨夜の情事が残っているソコは簡単に悟を受け入れた。
「…はぁ… 仁美の中あったかい…。」
少し冷静さは取り戻した様で情事を楽しむ余裕は出てきたみたいだ。
ああ、悟貴方は……。
どうすれば私を愛さないのだろうか。
悟に揺さぶられながら仁美は途方に暮れる。
「… 仁美、上の空。」
グッと悟が仁美の頭を掴んだ。
しかも特殊能力まで得た様だ。
仁美の演技が効かない。
「仁美諦めなよ、真実の相手は僕しかあり得ないんだから。」
悟から逃げる回帰6回目。
そしてその台詞も6回目だ。
だんだん苛々してきた。
ムカついたからさっさとイかせてしまえ。
仁美はガバッと悟の首に腕を巻き付けて、キスをした。