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【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】

第12章 迷走ランデブー※


術式の模様が変わり、大きくなっていた。

仁美は術式のその変化に見覚えがある。

回帰が始まる時に、術式は形をどんどん変えていって、最後に体中を覆うのだ。

(…回帰はまだまだ先なのにどうして…。)

ドクンドクンと、自分の心臓の音が聞こえる。

嫌でも思い出される回帰時の体の苦痛。

くらっと眩暈がして、仁美は目を顰めた。

「… 仁美。」

倒れそうな仁美の肩を悟が支えた。

クラクラする頭を押さえながら悟を見上げると、心配そうに仁美を見ている悟が見えた。

いつもの悟の表情に、仁美は安堵のため息を吐いた。

「…心配する様な事なの?」

悟にはこの術式がどう発動するのか分からない。

悟に言うべきか…。

いや…回帰の準備をしている様だなんて言ったら、悟が自分に何をし出すか分からない。

「…んーん…たいした事じゃ無……。」

「仁美、嘘。」

グッと仁美の肩を掴む手が強くなる。

「………………。」

仁美は呆れた様に悟を見上げる。

ダメだ、今は悟のアンテナが全開で、何を言っても護摩化せる気がしない。

「…今まで回帰時以外に模様が変わったの初めてだから…。」

「……… 仁美ソレって…。」

肩を掴む悟の手が震えてる。

回帰が早まる危惧をしたのだろうか。

仁美は悟を見上げた。

「僕が真実の相手だって、術式が反応したって事?」

………前向きだな。

嬉しそうにそう言う悟に、冷静さを取り戻せた。

「……違うと思う…どっちかと言うと、術式の呪いが変化したみたい。」
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