【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第10章 今世の約束※
仁美が身体を拭いて上がってくると、悟はバスローブを渡した位置に変わらず立っていた。
「……悟もシャワー浴びる?」
仁美が優しく言うと、悟の腕が仁美に伸びて頭の後ろを掴んだ。
躊躇うことが無く、悟の唇が仁美の唇を塞いだ。
「っはっ…くちゅっ…ちゅ…くちゅっ…はぁ…。」
吐息と悟のリップ音が耳の奥まで届いた。
痛い位に掴まれて、そのキスさえ息苦しく。
仁美は顔を顰めた。
悟は不安になると、こうして仁美が自分の手の中に居る事を確認する様にキスをする。
興奮した悟はすぐに首元に齧り付くと、簡単に仁美を抱き上げた。
気がつくと天井が視界いっぱいに広がり、悟の顔が歪んだまま仁美を見下ろしている。
「… 仁美…どうして?…。」
不安そうな悟の顔に触れて、仁美は彼のサングラスを取った。
その行動が、悟の衝動を後押しするモノだと分かると。
悟は仁美の服を割いて現れた胸元に唇を落とした。
(……大丈夫……。)
仁美は自分に言い聞かせる様に、悟の頭を掴むと目をギュッと瞑った。
悟は仁美が離れると言うと、おかしい位の執着心を見せてくる。
「っあ…悟っ…。」
『2度と「別れる」「離れる」は言わないで。』
悟の舌が乳首に吸い付いて、体が勝手に強張る。
怖い。
でも信じている。
悟は、誰よりも仁美の死を回避したいはずだ。
『僕が殺してあげる。』
悟の言葉を思い出して涙が溢れた。
悟にそんな事を言わせたのは自分だ。
だから、今から悟に言う言葉が本当の気持ちだと悟に伝えて上げよう。
貴方は本当は優しい人だから。