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【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】

第10章 今世の約束※


「仁美、五条家のしきたりでは、正式に付き合った日から一緒に住まないといけないんだ。」

全くの嘘だが。

「えっ?そうなの?」

素直に信じる仁美が可愛い。

「私、何も準備してない…。」

「大丈夫、大丈夫…あー、伊知地?今からLINEで送ったの速攻買って来て?」

え?伊知地さんの使い方大丈夫?

仁美は伊知地にLINEを送っている悟を困惑した顔で見る。

「五条さん…心の準備も…。」

「悟。」

仁美の声に被せる様に悟が言った。

「今から、悟。分かった?」

そう言って目尻を下げる悟の顔に、何度でも胸がときめいた。

「……悟……そんな簡単に一緒に住んで、すぐ別れたら…「仁美。」」

さっきよりも早く仁美の言葉を切った。

悟はグイッと仁美の顎を掴んで、仁美の目を覗き込んだ。

「コレから先、2度と「別れる」「離れる」は言わないで。」

悟の言葉と、覗かれた六眼に仁美は息を呑んだ。

…これは運命では無いだろうか。

真実の相手を探さなければいけない時に、そんな事を言ってくれる男性が目の前に居る。

しかも、一瞬でその目に恋に落ちた。

これを運命と言わなかったら、何を真実の愛と言えばいいのだろう。

仁美は悟の言葉に、術式が解呪されるかもしれないと言う期待に涙が出た。

「仁美、どうして泣いているの?」

急にポロポロと泣くから、また悟が慌て出した。

絶対に悟は仁美を泣き虫だと思っていそうだ。

「……頭がおかしいって思われるかも知らないけど……本当に…悟が好きになったの…。」

こんなに早く、一瞬で。
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