【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第10章 今世の約束※
仁美は不思議な顔をして、ソファを見ている。
悟は壊れていない方の背もたれに移動して、仁美を寄せる。
「仁美ありがとう、大切にするね。」
そう言って、優しくぎゅっと仁美を抱き締めた。
しばらく抱き締めていると、仁美の腕も戸惑いながら背中に回ってた。
仁美に抱き締められて、胸がギュッとなった。
悟は体を少し離して、仁美の顔を覗き込んだ。
仁美の目を覗き込んで、彼女の気持ちを確認する。
触れていいだろうか、この唇に。
ゆっくりと悟の顔が近付いた。
「…五条さんっ。」
仁美の手が、悟の顔を止めた。
目を細めて見ると、仁美は困惑した顔で悟を見上げた。
「あの…私…………付き合うの初めてで………。」
仁美の言葉を聞いて。
悟は胸を押さえつけて、その場に倒れ込んだ。
「えっ?五条さん?」
倒れて悶絶している悟に、仁美はびっくりして、声をかける。
「…はぁ…はぁ…大丈夫…ちょっと心臓止まりそうになっただけだから…。」
仁美が可愛すぎて一瞬天国に行った。
心臓が止まるのは大丈夫なのだろうか。
仁美は心配そうに悟を見る。
悟は大きくため息を吐くと、仁美の肩に手を置いた。
「…大丈夫だよ…仁美のペースで、仁美の嫌がる事はしないから。」
3日位なら何とか我慢出来そうだ。
キスはやっぱり後でしよう。
「…あ、終電が…。」
そう言って、仁美が時間を気にした。
帰さないけどね。
仁美の顔を掴んで、悟は自分に向ける。