【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第9章 五条先生と副担任※
2人の目の前に、巨大呪霊の腹を引きちぎって。
特級過呪怨霊折本里香がその全容を現した。
その凄まじい姿に、仁美は震え。
悟は何かを確認する様に楽しそうに笑っている。
「女は怖いねぇ。」
そう笑って言う悟を、仁美は横目で見た。
これほどの呪力を保ちながら、憂太を呪い取り憑いた折本里香の事を言っているのだろう。
彼女の愛が怖い。
そう悟は言っている様だ。
「コレが仁美の恋敵。」
悟は折本里香の呪力に困惑している仁美に、指を指して言った。
この姿を仁美に見せたくて仁美を連れて来たのだろう。
仁美は悟の言葉に、顔を顰めて折本里香を見る。
憂太が震えながら、真希と保護した小学生を担いでコチラに歩いている。
今にも倒れそうだ。
帳を抜けて来れるか心配していると。
憂太が何かに励まされる様に、力が吹き込まれる。
ゆっくりと、ソレでも最後まで歩き切って帳を抜けて、憂太は安心した様に倒れ込んだ。
憂太に向かって。
頑張ったね。
そう言った悟の言葉に、全て込められている気がした。
仁美は倒れた憂太に手を出した。
「!?」
その瞬間に、仁美の術式の模様が赤く光った。
仁美はその光をジッと見る。
よく見ると、憂太からもその光が放たれていた。
憂太の左手の薬指。
折本里香と憂太を繋ぐパイプの指輪が、仁美の術式に反応する様に光っていた。
悟はその光景を目を顰めて見た。
確かに仁美の術式が反応している様に見える。
しかしソレは、憂太に反応しているのでは無くて、指輪に反応している様に見えた。