【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第9章 五条先生と副担任※
「…仁美、憂太を迎えに行こう。」
悟はスッと仁美から手を離した。
悟の手が離れて、仁美はホッとため息を吐く。
「…七海さん。」
仁美は七海を振り返って彼を見上げた。
「今度また、一杯付き合ってください。」
そう言って笑って言った、仁美の安い誘いに、七海は目を伏せて笑った。
七海が2人から離れるのを見て、悟は口を開いた。
「……僕の忍耐力に期待するなと、言ったはずだけど?」
悟の低い声に、仁美ははっと笑った。
「今までだって、私は好きな様にお酒を飲んで、同僚と食事にも行っていました。」
そこで、悟から何か言われた事は無かった。
ただいつも、笑っていて、帰った時に少し甘える位だ。
本当に悟は、この感情を傑を真似して消していたのだろうか。
悟はもう自分を見ていない仁美を目を細めて見た。
口元に手を置いて、考えるまでもなく、自分が何をしてきたかなんて、容易に想像出来て、笑っている口元を隠した。
ー
ーー
ーーー
ーーーー
(…ああ、久しぶりのデートだって言うのに、本当にゴミはすぐに湧いて出てくる。)
悟は映画を観るために、仁美の分とドリンクを買って、戻って来た光景に目を細めてスッと顔が真顔になる。
仁美の周りにはすぐにああやってハイエナが寄ってくる。
ハイエナが汚らわしく仁美の腕に触れている。
その不味そうな肉を食い殺すぞ。
悟はニッコリ笑って仁美の元に向かう。
「駄目だよお兄さん達、この可愛い子は僕の恋人だから。」
お前らが百年回帰しても、出会ってすらいけなかった相手だったんだ。