【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第9章 五条先生と副担任※
「…おはようございます。」
「…おはよう。」
悟の事は無視して、仁美は七海に声をかけた。
あの日以来で、少し緊張した。
話したい事はあるのに、悟が居て話しずらい。
チラッと悟を見た仁美に、七海は目を伏せた。
「…1級になりたいと言ったり、先生になりたいと言ったり…忙しい人ですね。」
少し笑って皮肉っぽく言う。
相変わらず、そんな仕草も大人っぽくて、セクシーだった。
「…真実の相手が見つかったそうで…。」
七海の言葉に、仁美は苦笑いをする。
困ったように目を逸らした仁美を、七海は目を細めて見た。
スッと仁美の耳元に顔を近付けた。
「…もう、私は必要なくなりましたか?」
七海の声が聞こえて、驚いて顔を上げた瞬間、すぐに悟の腕が首に回った。
仁美を自分の方に抱き寄せて、七海から仁美を遠ざける。
「…七海、近い。」
ニコッと笑って、悟はギュッと仁美を抱き締めている手に力を入れた。
悟の手の力が痛くて、一瞬仁美の顔が歪んだ。
目隠しの奥は笑っていないのだろう。
「…五条先生…痛いです…。」
仁美の言葉を無視して、悟は余計にぎゅーっと仁美を抱き締める。
「……………はぁ……。」
仁美は深いため息を吐くと、悟を見上げて言った。
「……悟……離して…。」
悟は仁美を満足そうに見下ろして、顔を近づける。
キスはダメだろう。
咄嗟に悟の顔に手を置いて、仁美は呆れた顔をする。
七海は何を見させられているのだろう。
仁美を心配していなければ、すぐに姿を消している。