【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第9章 五条先生と副担任※
「それで僕、回帰しても絶対に仁美を離したくなくて、どうやら魂までお互いを縛っちゃったらしいんだよね。」
何処に居ても、何処で出会っても、絶対に仁美が恋人だと分かる。
仁美が離れようとすると、魂が引き裂かれる気持ちになる。
過去の自分がやりそうな事に。
この全ての現状に、全てが納得した。
七海はもう何を言っていいか分からず、唖然とする。
「だからね七海、今仁美が死んだら、僕も死ぬし、僕が死んだら仁美も死ぬんだ。」
ニッコリ笑って嬉しそうに言う悟に、七海は目眩がした。
呪いだ。
この人の愛は、呪いそのモノだ。
同情どころじゃ無い。
その真実に、心底胸が痛んだ。
「でも仁美には言わないでね七海、嫌われちゃうから。」
しーっと人差し指を立ててそう言う悟に、七海は眉間に皺が寄る。
結局は、そう言う事だ。
仁美は自分のモノだからこれ以上近付くなと、目隠しの奥の目が言っている。
七海は吹きこぼれたコーヒーを、ハンカチで拭った。
一旦冷静になろうと心を落ち着かせる。
「あ、ちなみに仁美の真実の相手は乙骨憂太らしいよ。」
最後の言葉に、とうとう七海はコーヒー缶を落とした。
2人の間で溢れるコーヒーを、無言で見つめる。
「ーーと言うわけで!」
悟が両手を振り上げて、バッと両手で紹介する。
「純粋な乙骨憂太君を狙う、女狐の仁美先生です!」
「????」
悟に訳の分からない紹介をされて、仁美は不可解な顔で2人を見る。
仁美は今、2人の後ろに来たようだ。
悟だけが陽気で、七海も仁美も訳が分からずに固まっている。