【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第9章 五条先生と副担任※
「なーなーみ。」
高専で七海を見つけて、飛んでくる様にぶつかってくる悟に七海はイラッとする。
「ねぇねぇ知ってた?仁美って20回も回帰してるんだって?」
悟には知られたく無いと言っていたが、すぐにバレた様だ。
「…そうみたいですね…。」
七海は悟の顔を見ないで、缶コーヒーを一口飲んだ。
やっぱり七海は知っている様だ。
どんな状況で仁美から聞いたのか、問い詰めたい。
「それで、その回帰の理由って僕らしいんだよねぇ。」
(やっと気が付いたのか…。)
七海は、真実の相手の話をしていると思っていた。
分かっているなら、今世は仁美から離れてあげて欲しいと、コーヒーを飲みながらそう思った。
それより仁美の術式は解けたのだろうか。
くだらない世間話より、早くソレが知りたかった。
「仁美の術式は解呪出来なかったら、二、三回の回帰で死ぬらしいんだよねぇ。」
七海のこめかみが、ピクッと動いた。
なら、20回も回帰している仁美はどういう事なのだろか。
「どうやらね、何処かの場面で仁美が死を迎えた時に、僕それを拒否して、仁美を呪っちゃったみたいなんだよ。」
七海は思わずコーヒーを吹きこぼした。
「そしたら、死ななかったけど、回帰が続いちゃってるみたい。」
咳込む七海に、悟は面白い事を話している様に、明るく言っている。
「大丈夫?七海?続き話していい?」
咳込む七海の背中を摩っている悟の手を払った。
「それでね、仁美って回帰に疲れちゃって、今世で真実の相手見つからなかったら、死ぬつもりなんだよ。」
ちなみに死ねば回帰終わるらしいよ、と明るく言う悟に、七海は青筋が立つ。