【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第8章 真実の愛※
仁美は雨の音で目を覚ました。
薄っすら目を覚まして、ボケっと外を見ていると、意識がハッキリして来て、縁側に傑が座っている事に気が付いた。
仁美は体を起こそうと、布団から起きた。
「っいたっ…。」
思わず漏れた声に、傑が気が付いて、縁側から部屋に入ってきた。
「どうした?」
仁美はお尻から腰あたりを撫でている。
「……布団だと…慣れてなくて…。」
結構激しかった傑の行為を受け入れるには、布団では足りなかった様だ。
「ああ、ごめんね、大丈夫?」
傑はそう言うと、屈んで仁美の腰を撫でてくれた。
「…………。」
「ん?」
そんな傑を、仁美がジッと見ていたので、傑は不思議そうに顔を上げた。
「…いつも会う時は尼僧服だったから。」
スウェットというラフな服を着ている傑は初めてだ。
髪もまとめていて、いつもと違う人に見える。
「ああ、流石に家では楽な格好してるよ。」
なんか新鮮で、仁美は傑に初めてときめいた。
そんな仁美の表情を見逃す訳がない。
傑はすぐに仁美にキスをして、その甘い気持ちを温める。
「…布団が痛いなら、洋館に行こうか。」
「……ここでいいよ。」
移動する時間すら勿体無い。
2人には限られた時間しか無いのだから。
そう思うと、仁美はグッと布団を握って、傑を見上げて言った。
「…私が、乙骨憂太を連れて来ようか?」
仁美の提案に、傑は一瞬驚いた顔をしたが、すぐにいつもの表情を取り戻した。
「…どうやって?」
それは、悟に持ちかけたお願いだった。
今きっと乙骨は、高専に監禁されて、死刑宣告を受けている最中だろう。