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【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】

第8章 真実の愛※


「誰?!」

傑がガバッと起き上がって、仁美の両腕を掴みながら聞いて来た。

焦って言っているその姿が、ちょっと可愛い。

「……乙骨憂太…。」

「…え?」

最初に会った時の反応を思い出すくらい、傑は唖然としている。

そう言えば、傑は憂太を殺して、折本里香を手に入れたいんだっけ?

とうとう、顔を手で覆って、考え込んでしまった。

「…私は仁美の為に、折本里香を諦めろと?」

「え?」

そんな事を真剣に考えていたのか。

仁美はフッと笑った。

別にいいのに、ずっと決めていた百鬼夜行を、仁美ごときで辞めてくれるのか。

でももし本当に辞めてくれたら、傑の死は回避出来るのかもしれない。

「…諦めてくれるの?傑。」

仁美は微笑んで、傑の顔に手を置いた。

「…仁美、私は…。」

困っている傑の顔が可愛い。

仁美は傑の唇を塞ぐと、舌を絡めた。

私だけが知っている未来の傑。

それを傑に話せないのは、傑を無駄に傷付けたく無いからだ。

「…はぁ…。」

唇が離れると、お互いにため息の様な吐息が漏れた。

それなら傑が答えを小出しにする理由も、私が傷付かない様に、彼が考えて出した行動なのかもしれない。

そう思えたら、無性に胸が苦しくなって、目の前の傑が愛おしく思える。

仁美は堪らずに、またキスをして、今度こそ傑の着物に手を出した。

(本当に、彼は死んでしまうのだろうか。)

今度は傑も、仁美に腕を回して、唇が離れない様に、彼女の服も脱がせていく。

真実の相手は、本当に憂太で、目の前の傑では無いのだろうか。

憂太より、全然傑に心惹かれるのに。
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