• テキストサイズ

【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】

第8章 真実の愛※


「…このまま百鬼夜行まで、傑と居ようかな…。」

次の作戦は決めたが、別にどうでもいい。

傑が不安になるなら、ずっとここに居てもいい。

「…今更仁美を独占したら、百鬼夜行の前に、悟がここに来る…。」

傑は仁美の言葉に苦笑いで答える。

本当に、初めて会ったあの瞬間、あの時にここに閉じ込めてしまえば良かった。

のらりくらりと答えをはぐらかす傑に、眉間に皺を寄せる。

仁美は傑の着物を脱がせようと、手をかけた。

「仁美その前に、術式の事教えて。」

肌に触れてくる仁美の手を、傑は止めた。

戻って来た仁美の腕には、今でもはっきり術式の跡がある。

術式を解呪出来なかったのは、すぐ分かった。

「……本当は、二、三回で、死ぬ術式だったって。」

仁美はあの呪術師に言われた事を傑に話した。

何故、回帰を繰り返すのか。

そして術式が歪んだせいで、解呪出来なくなった。

何も分からなかった事を傑に話した。

「………………。」

傑は何か考え込んだ様に、口元に手を置いている。

元々の術式を覆す事が出来る。

それは新たに仁美を呪った人物が居るからだ。

その術式をさらに上回る呪力で、理を無視するほどの。

そんな人物は1人しか思い浮かばない。

傑はハッと乾いた笑みが出た。

「…回帰の理由は『分からない』んだね?」

傑の質問の意図は分からなかったけど、仁美は問いかけには頷いた。

悟が敢えて仁美に言っていない事を、傑が伝える事に気が引けた。

「…後、真実の相手が分かった。」

「え?」

急に答えを出して来た仁美に、傑は思わず声が出た。

それこそ先に言うべき事だろう。
/ 360ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp