【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第7章 異国の一夜※
「?!」
悟は急に仁美の後頭部を掴み、その首元に噛み付いた。
そこには、傑と七海が付けた痕が残っていた。
痛みに仁美は目を歪ませた。
「……この中に、七海が付けた痕はあるの?」
ソコだけでは無い、アチコチに他の男の痕が付いている。
悟の雰囲気が変わり、分かりやすい苛立ちを仁美に向けている。
仁美は横目で、自分の肩にある悟の顔を見た。
「…さぁ……私は不純だから…。」
真実の相手探しを大義名分にするつもりは無い。
仁美はしっかりと、傑と七海との情事を楽しんだ。
20年間、悟しか知らなかった体は、今世では他の男でも悦ぶ体となっていた。
「…はぁ、…僕を煽りたいの?」
悟は怒りを抑えながら、仁美の首筋に付いている痕を、一つ一つ消している。
どんどん濃くなる、情事の痕に、仁美は悟に見えない口元で、笑みを浮かべていた。
煽りたいし、他の男に抱かれた体を見せつけたかった。
20年間、お互いにいい部分しか見せ合って来なかった。
悟が素の自分を仁美にぶつける様に、仁美もまた、自分の不埒さを悟にぶつけたい。
だんだんキツくなって来る悟の腕に、仁美は少し冷や汗が出た。
そうは言っても、あまり悟を煽っても、返り討ちに合うのは、自分の方だ。
仁美は悟のベルトに手を伸ばした。
「…悟待って…服汚れちゃう…。」
ちゅっ、ちゅっと、悟が仁美の体に唇を付ける音が聞こえて、彼の息が荒くなり、興奮し始めて来た事がよく分かる。
このまま押し倒されそうな位に、グッと悟に力が入っている。