【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第7章 異国の一夜※
「…忠告で言っておくけど、このお願いは高く付くよ?」
スッと悟が、仁美の顔に近付いた。
「乙骨憂太は、絶対に真実の相手じゃ無い。」
真剣な顔で言う悟に、仁美はフッと笑った。
自分がそうだからとでも言うのだろうか。
まぁ、そんなのは、憂太に会って決める。
「…それと…。」
仁美の足が、ピクッと動いた。
悟の手が太ももの奥に滑らせたからだ。
「憂太にキスすらしたなら……代償は更に高いよ?」
戸惑っている仁美を見て笑うと、悟は仁美の腰を掴んで、グッと自分の方に寄せた。
「それじゃあ、お願いしてもらおうか。」
仁美は目を細めて悟を見た。
相変わらず、情欲を隠さない悟の顔は美しかった。
仁美は目を瞑って、ゆっくりと悟の唇に近づく。
柔らかい唇が触れると、仁美は少し開いている悟の唇の奥に舌を入れた。
「……噛まれた所、痛いから沢山舐めて治して。」
そう言われて、気にしてみると、少し血の味がして腫れている様だ。
思い切り噛んだ自覚はある。
仁美は腫れている部分を重点に舐めた。
最初は仁美から絡ませてした舌も、だんだんと悟からも絡まる様になり、腰にあった手が背中に伸びてきた。
悟は仁美に触れてきてはいるが、自分から積極的に動こうとはしていない様だった。
「…はぁ、悟…。」
仁美は唇を離して、薄っすら目を開けて悟を見た。
「私にお任せしたら、また口で終わっちゃうよ?」
ニッコリ笑ってそう言った仁美に、悟の首筋がゾクゾクした。
今すぐにでも組み敷きたい気持ちを、グッと抑えるのが大変だった。