引き留められたらトリップしてた/第5人格 ※R18
第9章 【8】芸術を愛するもの(画家)※R18.羞恥プレイ
「本当に見つかってよかった!もう迷子になっちゃ
ダメだからね…」
そう言って体を撫でた時、
何かが地面へ落ちていった。
「…???」
拾うと、それは絵の具だった。
画家『…!!!僕の…ッ』
「もしかしたらアレキサンダーは、エドガーさんが
無くした絵の具を探しに1人で出ていったのかも…?」
画家『お前…こんなものの為にみんなに心配かけて…』
片手で絵の具を大切に握りしめ、スンスン泣き出すエドガー。
家出じゃなくて良かった。
「とりあえずここは冷えますので、中へ…」
彼を誘導し、部屋に入った。
初めて入った彼の部屋は、壁に絵の具の飛び散ったあとや、
散らばった紙などが地面に散乱していた。
まさにアトリエというようなお部屋だ。
彼をソファーへ誘導し落ち着くのを待った。
「落ち着きましたか…?」
画家『別に取り乱してなどいない…!
僕は元々冷静だ!』
「元通りで良かったです、にしてもこのアトリエ…」
地面の紙を拾い上げて、内側の絵を見た時、
私は衝撃を受けた。
「私…?」
画家『…』
すぐそこにあるキャンバスを覗き込んでも、私
散らばった紙、破り捨てた紙、全て…
「エドガーさん、ッ…どうして全部私…」
画家『…怖がる顔も…絵になる…
美しい…永遠に絵画の中へ閉じ込めたい。
その赤い瞳、ハンターのものだろう…?』
彼は私の顔を両手で包み、強制的に上げさせられた。
「ッ…!痛!」
画家『そう…その表情…!!!
その表情が僕は描きたかったんだ!!!!
僕が描きたかったのはこんなありふれた笑顔じゃない!!!
の細部まで描きたい…』
『え、エドガーさんッ…』
彼の両腕を掴み、抵抗するが、
男ということを忘れていた。ビクとも動かない。
画家『僕は君と友達になりたかった…
ミニリッパーと、仲良く毎日過ごす様子が、羨ましかったんだ…
あんな人が友達なら楽しいと…』