第2章 土方 甘い甘い水分補給
「はぁ…その辺の自販機で何か買ってくるくらいなら許してやるよ。」
「ホントですか!やった!ちょっと待っててくださいね!」
たかが自販機への許可だけで
目をキラキラさせてしまったことに照れつつ、小走りで自販機へ向かった。
「あ、土方さんどれがよかったかなぁ。まぁ無難なやつでいいか。」
先ほどのところに戻ると、
土方さんは壁にもたれかかって待っていた。
少し気だるそうな感じがなんだか色っぽくてかっこよかった。
「ひ、土方さん!お待たせしました!」
「おう。ん?どうかしたか?」
かっこいいと思っていたのが隠しきれず、どもってしまったのを疑問にもたれたようだ。
どうにかこうにか誤魔化したけど。
「土方さんこれでよかったです?」
特に頼まれてたわけではないけれど、
無難にスポーツドリンクを手渡した。
「あ、買ってきてくれたのか?悪ぃな。ありがとよ」
あ、良かった。いらないって言われたらどうしようかと思った。
土方さんが飲み始めたところで、私もカ○ピスを飲んだ。
冷たいし程よい糖分だし、身体に染み渡る。