第11章 近藤・土方 願ってはみるけど叶うなって思ってる。
そうだった。
こいつはいつもまっすぐで、
結局は近藤さんや俺達と共に戦うことを選んできた。
この稚拙な言葉の中にも、
どれだけアキが俺達を思ってくれているかがわかる。
「確かにそうだな。お前みたいなのをそこらへんのヤローが扱えるわけねぇな。
まぁしばらくは俺らが面倒見てやるよ。それでいいよな?近藤さん?」
アキの頭をガシガシと撫でながら俺は近藤さんを見た。
「アキ…そんなに俺たちのことを…俺は、俺は…」
「ねぇそんなことより私お腹空いたんだけど。」
感動に震えている近藤さんをバサッと切り捨てる発言。
あ、近藤さんが拗ねた。
まぁ…今は放置しておこう。
「土方さん行きましょーじゃあ近藤さんはまたあとで!」
近藤さんがその言葉を聞いていたか聞いていないかはわからないが、
俺達は2人で朝食へ向かった。