第11章 近藤・土方 願ってはみるけど叶うなって思ってる。
「それはー…セクハラですか?パワハラですか?
何にせよとりあえずハラスメントとして受け取りますね」
「いやいやいや、今のは俺が悪ぃ。すまねぇ。」
「まぁいいですけど。とりあえず、今は結婚より朝ごはんの方が大切だって答えておいてあげます。ってことで大本命の朝ごはんの元へ向かってもいいですか?」
そう言って、再びアキは歩き出そうとした。
「トシ!アキ!おはよう!」
あぁ、明らかにめんどくさいことになる。
理由はないけれど、第六感でそう感じた。
「近藤さん!おはよーございます!」
さっきの怪訝そうな目とは打って変わり、
またアキ特有の輝いた目に戻った。
「近藤さーん!聞いてくださいよ!土方さんが結婚しないのかっ「おいアキ!ほら、飯行くんだろ?『結構今日はお腹空いてる』って俺言ったもんなぁ?さっさと行くぞー」
咄嗟にアキの口を手で塞いだ。
「え?アキ結婚するの?え?トシと結婚とか?!」
「は?土方さんと?絶対無理無理!!!!」
アキは俺の手を剥がして、全否定した上に爆笑しやがった。
まぁ今は許す。
何でもいいから早くこの場を収めて退散したい。
嫌な予感しかしない。