第3章 山崎 マヨネーズの人
後日。
今日はお休み!
街をプラプラして、
今日の晩ご飯どうしようかなーと考えながら帰っていたら、大きなバイク音がした。
チラッと目線を移し、
うるさっと心の中で呟いた。
ああいうのには我関せずな心構えが大切。
すぐに他人のフリ。
ってか他人だけど。
しかしその努力もむなしく、
大きなバイク音は私の隣で音を消した。
「おねーさん。何何?俺たちになんか用事あるのー?」
絡まれた。最悪。
「へ?いや、別に何もないですよ」
とぼけたように答え、
それじゃっと言ったように歩を進めようとしてみた。
「いやいやいや、めっちゃ目合ったじゃん?俺らのこと見てたっしょ?」
あーもうどうしよう。
「はいはーい御用改であーる。
お兄さんたち何してるのー?」
なんだか聞き覚えのある抜けた声が聞こえた。