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マーメイドバブル

第2章 1日目


「皆様、本日はマーメイドバブル号に御足労頂きありがとうございます。わたくしは司会進行の相原吉良(あいはらきら)と申します。今日から4日間よろしくお願いします。……それではまず初めにマーメイドバブル号会長のドミトリー・アブト氏からのご挨拶から参ります。それではドミトリーさん、よろしくお願いします」


 黒髪の司会の人……相原さんが舞台幕から退けると出てきたのは白い紳士服に身を包んだ外国人の男性がでてきた。


「ミナサマコンニチワ。マーメイドバブルゴウヘヨウコソオイデイタダキマシタ。ワタクシハマーメイドバブルゴウノカイチョーノドミトリー・アブトデス。キョウカライシュウカン、ヨロシクオネガイシマス」


「ドミトリーさんありがとうございました。続きましてはマーメイドバブル号の船長、慶野豊治さんからのご挨拶。お願いします」


 続いて出てきたのは黒髪の少し老けていて船長服を着た男性だ。


「皆様こんにちは。私はこのマーメイドバブル号の船長を務めさせていただく慶野豊治です。本日から1週間の楽しく安全な船旅をお届けいたします。どうぞよろしくお願い致します」


「続いてはこの船の建設に多く関わった鈴木財閥の代表、鈴木園子さん。ご挨拶よろしくお願い致します」


「は、はい。え、えっと、わ、私は鈴木園子です。鈴木財閥の会長、鈴木次郎吉さまの大姪です。この度は鈴木財閥代表として参りました。1週間ほどよろしくお願い致します」


 この女性は俺たちと同じくらいのカチューシャをした女性だった。


「続いてはこの船の建設に多く関わった鳳財閥の代表代理、暁山紫苑さんです。ご挨拶よろしくお願い致します」


 俺の名前が呼ばれた。


「はい!……どうも暁山紫苑と言います。えっと、鳳財閥の代表の方の代理として参りました。1週間よろしくお願いします」


 何故俺かと言うと類たちと合流したあと慶介さんに連絡をしたところ鳳財閥の代理として3人の中で誰か1人、挨拶のためのスピーチをして欲しいとのこと。要件を類達に伝えると3人は睨み合いジャンケンをしたところ俺が負けたのでここにいる。ちくしょー類が行けばよかったのに……。


 その後その他の複数人の要人が挨拶を済ませると次のプログラムが開始した。次のプログラムというのは食事だ。各々各自で取り終えて食べ終えたら各自解散だそうだ。

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