第2章 1日目
「ここが俺たちの席か」
大ホールに到着するともう既に大勢の人達が来ていた。俺たちの席には先着もいて……
「相席はお前らか。よろしく頼む……お?お前は、確かグランドフロア……いや、ここは日本だから1階か。1階のエレベーターホールの近くで……」
「あ、あの時とアーサーのお兄さん、だっけ?」
「ああ、そうだ。というかなんで俺の名前、知ってるんだ?」
疑うよりかは不思議そうな顔で尋ねてきた彼に俺は答えた。
「あ、いや、あの時、途中で呼んできた人がいたからそうかなって思ったんだけど……その反応だと当たってたみたいだね」
「ああ。そうだ。俺はアーサー・カークランドだ」
「コナンくんこの男の人とお知り合いなの?」
「知り合いというか船室に移動する前にちょっとだけ話したんだ!」
「あの時はごめんな」
「大丈夫だよ!お兄さん」
「そうか」
「アーサーこいつらは誰?」
「ちょっと、アル。そんな言い方はないでしょ?」
突然話に割って来たのは眼鏡をかけた男とその男によく似た男だった。
「あ、えっと、毛利蘭っていいます。あ、この子は江戸川コナンくんです。あともう1人あとから来ますけど」
あと一人というのは安室透だ。あんな印象の悪すぎる男が現れたせいでもう一つの顔、公安警察としての降谷零として警備を強化させなければ行けなくなったのだ。この船には鈴木財閥令嬢(鈴木園子)の他にも様々な要人やお金持ちが乗っている。ただでさえ多い外国人を乗せているのだ。何かあれば日本の信用なんてダダ下がりだ。
「あ、こっちの紹介が遅れたな。こっちのメガネはアルフレッド・ジョーンズで、こいつはマシュー・ウィリアムズだ」
「よろしくね。コナンくんに毛利さん」
「よろしくな。コナンに蘭」