第2章 1日目
「ここが……」
目の前に広がるのは豪華絢爛な部屋だった。この船は端から端まで豪華で中も相変わらず広く豪華だった。
「すごいぞ!ここからきれいな海が見えるぞ!」
「ほんとですね!」
そりゃ船だからな。大はしゃぎな2人を冷めた大人の心で突っ込んだ。先程動き出した豪華客船の船室のベランダから見える海は絶景であった。ここは13階建ての5階だが奥までよく見える。よくよく見渡すと東京湾の港がチラリと視界に入った。
「お前ら、荷物下ろしたらエレベーターホール前で集合だからな」
「はーい!」
「分かってるって。それよりも凄いよなここ」
それはわかるが早く準備しろ。